過去記事に何回も書いていますが、JOYSOUND関係(ブラザー工業さん)の最新の採点特許によると
原盤データ主義の採点方式を実装しようとしているのではないか?と思えてきています。
ここで各採点関係の特許について大まかに説明します。
まず
「特開2016-071188 採譜装置、及び採譜システム」
この特許により、音声の自動採譜の精度を向上。
次に
「特開2015-069083 情報処理装置,データ生成方法,及びプログラム」
この特許により、原盤波形データから、伴奏データとボーカルデータとを分離して、伴奏データ及びボーカルデータを抽出し、歌唱技巧の、“ビブラート”,“ため”,“しゃくり”,“フォール”,“こぶし”を含む歌唱技巧特徴量を抽出。
次に
「特開2015-184447 プログラム,情報処理装置,及び評価データ生成方法」
この特許により、、原盤波形データから、ボーカルデータと伴奏データとを分離して抽出して、少なくとも“ビブラート”,“ため”,“しゃくり”,“フォール”,“こぶし”を含む歌唱特徴量を抽出。
次に
「特開2015-191170 プログラム、情報処理装置、及びデータ生成方法」
この特許により、歌手特有の歌い方の特徴を提示するために必要なデータを生成可能な技術を提供することを課題として、発声ため時間、音高ため時間のデータを生成。
次に
「特開2016-051034 表示制御装置,及び表示制御システム」
この特許により、歌唱技巧の実現の成否を利用者に認識させ、その歌唱技巧を利用者に実現させることが可能な技術を提供することを目的としていて、未実行な歌唱技巧や過剰な歌唱技巧などを指摘することが可能。
次に
「特開2016-051035 音声合成装置,及び音声合成システム」
この特許により、、音声合成装置により、利用者自身の歌唱を指定歌手の歌唱態様に近づけることができ、歌唱技巧の実現の成否を利用者に認識させ、その歌唱技巧を利用者が実現可能。
これらの一連の特許を眺めていると、原盤データから自動採譜し、ボーカルデータを自動抽出し、歌唱特徴量を自動でデータ化して、音声合成で模範ボーカルを生成して、ユーザが簡単に真似できるようにして、歌唱技巧の成否を結果として表示してもらうような一連の採点周りの特許群の存在が見て取れます。
時に歌唱特徴量のデータを抽出する特許は、私が調べただけでも上記の特開2015-069083と特開2015-184447の2つあります。
どうもJOYSOUNDの次期カラオケ採点は原盤の歌手の歌唱特徴をできるだけ再現するという方法で点数が上がっていきそうな気がします。
いわゆる「原曲どおりに歌うと点が出る」ってやつですね。
すごく楽しみです\(^o^)/